「ねぇねぇ、和佐さん。
メンターってどうやって探せばいいですか?」
インタビューの概略
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【山本】
何かを始めようとか、起業しようと思った時に
まずは、「何から学ぼう?」「誰から学ぼう?」となると思うのですが
どういう風に選んでいくのがいいですか?
【和佐】
例えば僕が何か新しいことを始めようとした時に
誰から学ぶかということだと思うんです。
基本的には、自分が信頼している人、
もしくは、この人すごいなぁと思う人が薦めている人を
あたっていくのが一番簡単だと思います。
【山本】
お薦めてしている人だったり、お薦めしている本だったりですね。
【和佐】
本の読み方としてよくあるのは、
専門書には必ず巻末に参考文献というのが載っています。
それを読んでいくことによって、より理解が深まっていきますよね?
同じようなイメージで、人伝いに理解を深めていくという感じです。
もしも、一切その分野に信頼できる人がいない場合は、
まずは信頼できる人や一目おく人、自分がこの人はすごいなぁと思える人を
見つけていくというところから始めたらいいんじゃないですか?
【山本】
リアルで会っている人の方がお薦めだ、とかはありますか?
【和佐】
いえ、ネット上でも本でも、何でもいいと思いますよ。
【山本】
そうなんですね。
【和佐】
重要なのは、絶対視しないということです。
「この人おもしろいなぁ」「この人言っていることが勉強になるなぁ」と思った時
その人を絶対視してしまうと思うんですよ。
【山本】
そうですね。
だから、メンターを選ぶのに慎重にならなければという発想でした。
【和佐】
でもメンターが言うことは、当然間違っていることもありますし、
特に面白い話しをする人は、基本的にエビデンスがないんですよね。
【山本】
えー!!(笑)
【和佐】
そこをしっかり知っておかないといけないです(笑)
【山本】
確かに・・・、エビデンスごりごりで話す人は
すごい人なんだろうけれど、大学教授の退屈な講義みたいに
面白くないですよね(笑)。
【和佐】
特に、大学の先生で面白い話しができる人って、
学術的には何も認められていない人が多いんです。
考えてみてもらうと分かると思うんですが
真面目に論文書いていたら、そんな暇はないじゃないですか?
【山本】
大学の時の教授を思い出すと
真面目に研究している先生は忙しくて
学生ともあんまり口もきかなかった気がします。
【和佐】
本当に論文とか書いて、学術的に認められている人って
人前で話したり、本を書いたりする、そんな暇はないと思うんですよね。
一般の新書みたいなものを書いている時点で、ある意味暇人で
だからこそ、おもしろおかしく書けるんですけどね(笑)。
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【和佐】
ビジネスで成功したとか、成功法則を話している人の内容は
基本的には普遍的なものではなくて
その人の体験談に近いものになります。
【山本】
最近、そうだなということにようやく気づき始めました・・・。
【和佐】
例えば、有名なスティーブジョブスやザッカーバーグが本を書いたとして、
それが正解のように思えるかもしれない。
でもそれは、彼らの見た世界の話しであって
自分の見た世界も同じようにはできていないです。
大事なのは、その話しを
自分にどれだけ活かすことができるかじゃないですか?
【山本】
自分の見ている世界にどう取り込んでいくのかということですか?
【和佐】
そうですね。自分なりの抽出の仕方になります。
そのまま受け入れることはできないじゃないですか?
【山本】
見ているもの、見えているもの、置かれている状況も違いますよね。
【和佐】
“インストールする”みたいな表現が使われることがよくありますが、
インストールすることはできないです。
インストールすると劣化コピーになるだけです。
【山本】
そう思います。
【和佐】
だからインストールではなくて
自分のフィルターを通して、自分なりの解釈をしていくというのが大事なんです。
その分、間違うかもしれないですが、
そこにはオリジナリティがあるので、間違ったとしてもいいんです。
間違いを繰り返すことは、全然悪いことではなくて
むしろ間違えていた方が、後で気づいた時に学びが大きいですし、
正解ばかりで進んでいる人とは
深さが変わってくるのでいいと思います。
たとえ間違っていても、気づきさえすればいいし、
もし気づかずに死んだとしたら、それはそれで幸せなことなので。
【山本】
気づかなければそれでいいと思っているので、幸せですよね(笑)。
【和佐】
間違った時に、気付けばより大きな学びが得られるし
気づかなくても幸せなので、
どっちにしても、自分なりの解釈でいいんですよ。
【山本】
でも大体の場合は
自分なりの解釈をしようとする発想はない気がしますが?
【和佐】
学校の勉強が、自分なりのフィルターを通しては
ダメだったからじゃないですか?
【山本】
そうですね、だめですね。
【和佐】
ちょうど、僕の知り合いで
FaceBookに、子供に掛け算を教えている記事をアップしていたんです。
2桁×2桁の計算の仕方は、
下から上に掛けるって習いましたよね?
でも、その子供は、上から下に掛けていて、
答えは合っているんだけど、途中の計算が全然違うんです。
どちらでも、正解は同じなんだけれど
でも学校では、下から上に掛けるように教えられるんですよね。
他には、九九もひっくり返してもいいはずなんだけれども
覚えたとおりにやらないといけないし、
全部覚えて、空で言えないと合格がもらえなかったですよね?
【山本】
暗唱やりました(笑)。
【和佐】
そんな感じで、ABCの歌も、アルファベット全部覚えていても
歌どおりに言えないとだめとか
自由度が低いですよね。
教えられたことは、そのままやらないといけないんだって、
刷り込まれているんじゃないですか?
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【和佐】
算数や物理とかだと、そうやって積み重ねられたものなので
それでもいいと思うんです。
でも、成功法則とかは歴史ないですよね?
有名なナポレオンヒルだったり、
古典的なものがあったとしても、もう時代は変わっているんです。
じゃあ、ナポレオンヒルと
ホリエモンの言っていることを比べた時に
ホリエモンがナポレオンヒルと全然違うことを言っていたとしても
それは誤りだという話しにならないですよね?
どちらも正解なんです。
じゃあ、ホリエモンが言ったことが
今の時代に合った成功法則として当たっていたとして
でも10年後にはおそらく違っていますよね。
成功法則は、歴史を積み重ねられないものなんです。
正解とか不正解とか、そういうベクトルで判断できるものではない。
別ものという感じです。
【山本】
そういう視点、なかったですね。
【和佐】
僕の感覚では、常に新しい宇宙が生まれているという感じです。
いろんな宇宙があっていいし、宇宙ごとに法則が違う。
自分がいる宇宙と、他の宇宙と比べてみてもいいですけど、
全く同じものはインストールはできないから、
見習うくらいのスタンスという感じです。
メンターとかって言わないほうがいいと思います。
1人に決めないほうがいいと思います。
【山本】
メンターって言うと
誰か1人につくって感じになりますよね。
【和佐】
「自分にはメンターが100人いるんです」と言うと、何か変な感じじゃないですか?
【山本】
すごくいい加減な人ってイメージになります(笑)。
【和佐】
でも「参考にしている人が100人いるんです」と言うのだと
変に聞こえないですよね?
【山本】
はい、たくさんいても不自然ではないですし、
むしろよく調べているんですねという好印象です。
【和佐】
あとは視点として、歴史がある(普遍的な)ものと、
移り変わっていくものの2種類に分けて考えると分かりやすいと思いますよ。
例えば、陶芸を新しく学ぼうとした時に
ベース部分には、陶芸の歴史や普遍的な
例えば素材や焼き方、デザインなどがありますよね。
その上で、陶芸を使って新しいものを作ってみようとして
現代アートみたいなことをやっている人もいたりします。
いきなり、現代アートみたいなことをやっている人のところに行って
「アートは爆発だ!」と言われても困るじゃないですか?
【山本】
全然理解できなくて困ります(笑)。
【和佐】
普遍的な部分を理解して
その上で「爆発させろ」などの言っている意味が
だんだん理解できてくると思うんです。
普遍的なものと、その瞬間の新しいものとで分けて考えると
普遍的なものがベースになって、新しいものが乗っているはずなんです。
【山本】
そうやって分けて
いろんな人の話しを聞いていくと自分のものにしやすいし、できていくと思います。
【和佐】
特にビジネスは、普遍的な部分って情報量として多くはないと思いますから。
それでいいと思います。
メンターってどうやって探せばいいですか?
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「メンターの見つけた方」はいかがでしたか? メンターの選び方の話しではありますが、 面白いことを話す人はエビデンスがないなど こういった話しは、 それでは、次回はどんな質問が飛び出るか、楽しみにしていてください!
どうやったら成功していけるのかという話しでもありましたね。
「あっ!!」と気づかせてくれる内容でした。
無意識的に自分のアピールに繋がることを話してしまうのが人間というものですが
フラットな視点で話してくれる和佐さんだからこそ
すっと自分の中に入ってきて、本当に学びが大きいです。